コンビニ前で「認知症らしき老人」に、若い男性がしきりに話しかけ…もしや? 警察官が来て、まさかの展開「まだまだ捨てたもんじゃない」
特殊詐欺の認知件数は、12月がピークだという。 12月11日の朝8時台、東京都内の屋外で仕事をしていたkeroza emon(@EmonKeroza)さんは、「半袖姿の高齢者」と「付き添うように歩く若い男性」の姿を目撃。まさかの結末について、X(旧Twitter)に投稿した。 【話題になった投稿】実際の投稿を見る
「黒ずくめの若い男性」と「半袖姿の高齢男性」
<以下、keroza emonさんのX(旧Twitter)の投稿より> 「今朝あったこと。上下黒でまとめた服のお兄さんが、杖をついて歩く半袖のおじいさんに付き添うようにして歩いていた。介護かな、大変だな、と思いつつ見ていたが、私も勤務中なのでそれ以上に思うことはなかった。2人はコンビニの前で立ち止まった。お兄さんはしきりにお爺さんに何か話しかけていた」 「おじいさんはその都度相槌を打つ。距離があるので何を話しているかは聞き取れない。しかし、しばらくすると自転車に乗ったお巡りさんが、『どうもー』と2人に近づいて行った。お兄さんが何かお巡りさんに説明を始めた。そうか、ようやく理解出来た!」 「お兄さんはおじいさんとは赤の他人で、おじいさんはおそらく認知症で、薄着で徘徊しているところを、このお兄さんに保護されたらしいのだ。朝の8時台、誰もが忙しく過ごす時間帯。お兄さんもきっとどこかへ行く途中だったに違いない。世の中も、若い人も、まだまだ捨てたもんじゃない」
「いいことがありますように!」
「お巡りさんに引き渡しを終えたお兄さんはその場を離れ、駅方面に向い、私のそばを通った。私は感情を抑えることが出来ず、お兄さんに『お疲れ様でした。何かいいことがありますように!』と伝えて、親指を立てた手を突き出した。お兄さんは少し驚いた様子だったが、照れくさそうにしながら駅へ向かって行った」 「その後、お巡りさんが4人くらいに増え、さらにその後、息子さんらしい人がおじいさんを引き取りに来ていた。私が見ていたのはそこまで。息子らにもこういう優しい人になってもらいたいものです。それにしても、親指を立てながら声をかけたのは、今にして思えばちょっと恥ずかしかったかも」 ◇ ◇ 高齢者の異変に気づき保護した親切な若い男性と、その行動を言葉にして称えたkeroza emonさん。2人の勇気に対して、Xには称賛のコメントが殺到した。 keroza emonさんにお話を聞いたところ、「私がXに投稿した内容は天地神明に誓って、嘘偽り虚飾などが一切ないことを宣誓致します」と前置きをしたうえで、「若い男性」と「半袖姿の高齢男性」の第一印象は、「介護をする孫とおじいさんかな? それとも介護施設の付き添いの方かな?大変だなぁ」というものだったという。 「2人は最初、近くの喫茶店に入ろうとしていましたが、店はまだ開店前だったようでドアが開かず、お兄さんは何度かドアをノックしていました。ちょうどその時、私の意識は仕事の方に向いておりましたので、次に2人の姿を見た時には、すでに2人はコンビニの前に移動していました」(keroza emonさん)