濱口竜介「登場人物たちが自分の中を生きている」、空音央の監督作「HAPPYEND」本予告
青春映画「HAPPYEND」の本予告と新たな場面写真が公開。「ドライブ・マイ・カー」「悪は存在しない」などで知られる濱口竜介の応援コメントも到着した。 【動画】友情の危うさ描く「HAPPYEND」の本予告 決して遠くはない未来を舞台とした本作は、幼なじみの大親友ユウタとコウを軸に友情の危うさを描いた物語。劇中では、ある日、2人が仕掛けたいたずらが大騒動に発展し、学校にAI監視システムが導入される事態に。この出来事をきっかけに、自身のアイデンティティと社会への違和感について深く考えるようになったコウと、仲間と楽しいことだけをしていたいユウタが少しずつすれ違い始める。「Ryuichi Sakamoto | Opus」の空音央が監督を務め、長編劇映画デビュー。ユウタとコウを栗原颯人と日高由起刀がそれぞれ演じた。 YouTubeで公開された本予告は、テクノサウンドが響くクラブのシーンで幕開け。大好きな音楽、いつもの仲間たちとともに楽しく日々を過ごしていたユウタとコウだが、校庭の中庭に直立する黄色い車が映し出され、不穏な空気が漂い始める。終盤には「少しは音楽以外のことも考えねぇの?」「お前の言う大事なことって何?」とユウタとコウが衝突する言葉も収められた。 濱口は「見終えた後もずっと『HAPPYEND』の登場人物たちが自分の中を生きている。遥かな未来への予感を抱かせる、空音央と若者たちの出発点」とコメントを寄せている。 「HAPPYEND」は10月4日に東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。林裕太、シナ・ペン、ARAZI、祷キララ、中島歩、矢作マサル、PUSHIM、渡辺真起子、佐野史郎らもキャストに名を連ねた。なお本作は第81回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ・コンペティション部門に正式出品されている。 (c) 2024 Music Research Club LLC