東芝、中間期の純損益が黒字転換 キオクシアの業績回復が利益貢献
東芝が14日発表した2024年9月中間決算(米国会計基準)は、純損益が1163億円の黒字(前年同期は521億円の赤字)だった。株式の約4割を持つキオクシアホールディングスの業績が回復し、持ち分法損益で630億円の利益を計上したことが大きく貢献した。 売上高は前年同期比8・3%増の1兆6219億円、営業利益は同3.2倍の705億円。ハードディスクで製品保証の引当金が減少したほか、エレベーターや発電システムで損益が改善した。製品を安く買いたたかれないようにする営業戦略を全社で進めてきたという。 東芝は昨年、国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)などの連合に総額約2兆円で買収され、経営再建を進めている。5月には最大4千人の人員削減を打ち出しており、下半期には固定費の抑制効果が上積みされると見込む。
朝日新聞社