大場久美子、女優再始動へ 1億人の妹はいま
久々、ドラマ出演へ 台本持っている感激
さまざまな体験を経ながらも、力強く生きてきた大場は、“生きる”という言葉に敏感だ。 「自分のためだけだと家からも出ないし、宅急便がこなかったら玄関までいかない私なんですけど、アニマルレスキューなども含め、すべて命に関することは、むきになって取り組みます。パニック障害っていう病気もしましたけど、困難にぶち当たるほどそれは宝石なんだっていう実感があるんです。いまでも、何か起きると、わくわくして。よし、どうやってこのマイナスをプラスにかえようかって」 まだ詳細は発表できないが、嬉しいことに久々、単発だが女優としてドラマ出演も決まったとか。 「パニック障害以来、人に迷惑かけたらどうしようとびびっていたところがあったんです。休んでいる間にドラマの世界も変わって、撮る方法も違うし監督も若くなっていらっしゃる。あまりにもロスがありすぎるのでちょっとこわいという思いから、このところは挑戦してなかったんですね。でも、ちょうどきょう台本をもらって、こうしてバッグに台本が入っているということにすごく感激があるんです。40代で8年間病気をしてしまって、役者は50歳からスタートかなと思ったんですけど、いま60を前にすると、まだまだ青いな、70スタートかなと。これからの5年10年、取った資格も使いこなし、いろいろなことに挑戦して、人の役に立てるように生きていきたいと思うんです」
インタビューの間も、大場は終始、笑顔だった。“1億人の妹”は、もうすぐ還暦を迎えるけれど、いまもなお色あせない。 「皆さんに助けていただいて、さらに元気なおばちゃんになっている状況ですね。どんどん元気になっていますね」 (取材・文・撮影:志和浩司)