マイクロカーメーカーが突如作ったスーパーカー「メガトラック」! たった数台の販売で消えた悪路も走れる「バカデカ」スーパーカーの正体とは
マイクロカーメーカーとして順調に発展したエクサム社
AIXAM(エクサム)という自動車メーカーを知る人は、この日本ではどれくらいいるだろうか。そんな名前、聞いたことがないといわれても、それは少数派ではないだろう。なぜならこのフランスを拠点とするエクサム社(正確にはエクサム・メガ社)は、1975年に運転免許証が不要な超小型車の開発と生産に成功したアローラ社を買収し、やはりフランスに1983年に誕生したメーカーだ。2013年にはアメリカのポラリスがそれを買収しており、現在に至っている。 【画像】悪路走行をしているエクサム社の「メガトラック」などの画像を見る 彼らがホームグラウンドとするフランスでは、アローラ社との提携によって、1987年にライセンスフリー市場におけるリーダーとしての地位と、流通ネットワークの品質、そしてプロフェッショナリズムに貢献していることがカスタマーからも認められている。 サービスは現在、エクサム社のネットワークに参加している専門整備業者によって行われており、クルマの購入やサービスなど、必要なあらゆる情報を提供する。保険、アシスタンス、クレジット、新車、中古車の販売、リース、そして中古車購入など、必要な情報はすべてシームレスでこのネットワークから得ることができる仕組みは、我々の予想をはるかに超える。 現在、同社が生産するモデルは、つい最近まで1980年代に誕生したマイクロカーが主流であったが、より高い品質と運動性能を得るために、1990年代に入ると標準的なサイズのクルマの生産も行うようになった。 現在はスマート・フォー・ツーに匹敵するエクサムA.7シリーズを生産しており、これにはクボタ製のディーゼルエンジンが搭載されていた。また、2006年にはレクトリックのパワーユニットを採用したメガシティをイギリスで発表し、会社の規模も2009年には2008年に経営破綻したナイス・カー・カンパニーの資産を買収することで、より大きなものになった。 1990年初頭は、同時にエクサムにとってきわめて積極的な活動を見せた年代だった。1992年、同社はほんの一瞬ではあるが、スーパーカーのビジネスに興味を示し、実際にエクサムブランドのモデルを製作した実績を持っているのだ。