韓国衣類輸出企業のベトナム工場「工程自動化」で生産性15%アップ
【10月24日 KOREA WAVE】韓国企業の中でベトナム最大の生産施設を誇る衣類輸出専門企業「ハンセ実業」。同社ベトナム法人はハンセ実業生産量全体の62%に達する。2001年、初の生産法人設立後、手先の器用なベトナム人労働力を効率的に運営し、生産能力を育て、その結果、高速成長を成し遂げた。 ホーチミン市から車で1時間30分ほど走って到着したハンセTG法人は11万坪規模で、サッカー場50カ所規模だ。2010年に設立されたTG法人は、年間4500万枚の衣類生産が可能な設備を備えている。日本や米国など海外各地の大型バイヤーの衣類生産を引き受けている。 ベトナムTG第8工場は、米国のAブランドに注文者委託生産(OEM)方式で納品する衣類を専門的に生産していた。TG8工場は大きくて重い生地を使用しており、ハンガーラインなど自動化が最も進んでいる。 工場の随所では無人自動配送ロボット(AGV)が慌ただしく動いている。生地を各作業場に配送する役割を果たす。 工場の内側では、生地が機械ラインに沿って移動していた。機械が生地を自動的に運ぶ「ハンガーライン」で、作業者が重い生地・裁断物を直接ハンドリングする必要なく座ったまま生産と品質に集中できる。 工場内の各生産工程は、独自のスマートファクトリーシステム「ハムス」(HAMS、Hansae Advanced Management System)で管理されていた。ハムスによって収集されたデータは、BIツールを利用して17台のモニターにリアルタイムの作業現況が送出される。 これにより、現場管理者は継続的に現場の状況をモニタリングできる。不必要な書類作業なしに必要な時に即座に対応することで即刻対処で最適な業務効率を達成できる。 このほか、自動切断機、自動裁断機、自動パターンミシン、自動ラベル準備機、製函機、封函機など各種自動化機器の運営によって効率性を高めた。工程自動化で1人当たりの生産性が約15%上がったという。 従業員が個別に作業量をリアルタイムで示す個人情報端末機(PDA)を設置し、これによってインセンティブを提供する制度も導入していた。ハンセ実業関係者は「従業員のモチベーションを高めることに焦点を当てている」と説明している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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