福本豊氏 1軍復帰戦で2安打の阪神・佐藤輝明はお灸を据えた効果ではなく、もともと力のある打者
◆日本生命セ・パ交流戦 阪神5―1西武(7日・甲子園) 阪神・佐藤輝明内野手が1軍に昇格して即スタメンで起用され、2安打を放った。2軍降格の要因の一つとなった守備でも、4つのゴロを軽快にさばいた。スポーツ報知評論家の福本豊氏は、復活に向け、好スタートを切った佐藤輝を1軍に必要不可欠な戦力と言い切った。 やはり佐藤輝は1軍に置いておかないといけない。1打席目の中前安打はボール気味の外角の球だったが、パワーがあるのでバットに当てるだけで鋭いゴロとなった。1軍復帰戦での2安打。おきゅうを据えた効果と言われるかもしれないが、元々これぐらいはできる。 たまにエラーをしたり、不振になっても、軽く20本塁打以上は打つ。タイミングさえ合えばサク越えするので、相手は怖いし、打席に立てば球場が盛り上がるスター性もある。 課題の三塁の守備でも足がよく動き、軽快だった。怖いのはけがだけ。2回には木浪の一ゴロの間に先制のホームイン。送球もされていないのにヘッドスライディングだった。自然と体が動いたのかもしれないが、指でも突いたら元も子もない。派手なアピールプレーなどしなくても、普通に試合に出ているだけで、チームに貢献できる選手だ。(スポーツ報知評論家)
報知新聞社