今季引退の4選手を表彰、元世界3位ティーム 元世界14位カルロビッチら名選手がコート去る<男子テニス>
ATP
男子プロテニス協会のATPは15日、現在行われている最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)の会場で、元世界ランク3位のD・ティーム(オーストリア)ら今季引退した4選手の表彰を行った。 【動画】ティームが引退、現役生活最後のポイント 今回セレモニーに登場したのはティームに加え、元世界ランク14位I・カルロビッチ(クロアチア)、同28位のJ・ソウサ(ポルトガル)、同33位のJ・ミルマン(オーストラリア)の4選手。 31歳のティームはツアー17勝をあげており、2020年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ではA・ズベレフ(ドイツ)を下し四大大会制覇を成し遂げた。 今年5月に今季限りでの引退を表明したティームは、母国で開催された10月のエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)でキャリア最後の試合を終え、現役生活に別れを告げた。 45歳のカルロビッチは2021年10月以降、公式戦に出場していなかったが、今年2月に正式に引退を表明。211cmの身長から繰り出される強烈なサーブを武器にツアー大会のシングルスで8度の優勝を記録。 キャリア通算のサービスエース数は13,728本で、J・イズナー(アメリカ)に次ぐ歴代2位の記録となっている。 35歳のソウサは長年ポルトガルのエースとして活躍。2013年にポルトガル人として初のATPツアー制覇を成し遂げると、キャリアで通算4つのタイトルを獲得。4月のミレニアム・エストリル・オープン(ポルトガル/エストリル、レッドクレー、ATP250)を最後に現役を引退した。 そして35歳のミルマンは1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で現役を引退。キャリアでは怪我に苦しみながらも、プロ転向から約15年の月日を経て2020年11月のアスタナ・オープン(カザフスタン/ヌルスルタン、ハード、ATP250)で悲願のツアー初優勝を成し遂げた。 ATPは公式サイトに表彰を受けたティームのコメントを掲載している。 「夢のようだった。若い頃は自分がこんなに素晴らしいキャリアを重ねるとは思ってもいなかった。こんなに多くのことを達成できると思っていなかった。ここトリノでお別れができてとても嬉しい」