古田氏の殿堂入りを野茂氏がユーモアで祝福 「アマ時代はバントしかしていなかった人が」。
古田氏はグラウンド外でもそのリーダーシップを発揮した。2004年の球界再編騒動では選手会会長として球団数が12から減ることに抵抗。ストライキまで断行した。 「ストライキはファンに迷惑をかける行為だったのに応援していただいた。結果的に縮小することなく進んだのは、ファンの皆様が勝ち取ったもの。ありがたかった」 若い人物が殿堂入りすると、いつも話題になるのが、今後のユニホーム復帰の話。古田氏は、ヤクルトで2年兼任監督経験があるだけになおさらだ。実際、これまでも楽天やソフトバンク、横浜DeNAの次期監督候補としてメディアに名前が出てきた。 野茂氏も「最近は、速いタマを投げるピッチャーが出てきたが、プロのキャッチャーはそれに追いついていない。古田さんに技術を伝授してもらいたい」と言った。 古田氏はユニホーム復帰の意欲は失っていない。 「チャンスがあれば、力を必要とされるならがんばりたい。野村さんからたくさん教えてもらったノウハウを継承していくことが、僕の今後の使命であり仕事。今でも求められればすべてを教えているが、今後も野球界の発展の力になっていきたい。オリンピックは、子供たちのモチベーションにもなる。2020年の東京五輪では、ぜひ競技に選ばれてもらって野球界全体が盛り上がっていければいい」 かつて「IDの申し子」と言われた名キャッチャーの今後の活動にも注目である。