タピオカティーの茶百道、香港上場初日は27%安で終了
(ブルームバーグ): 23日に香港市場に新規上場した中国のタピオカティー・メーカー、四川百茶百道実業(通称、茶百道)は、27%安で初日の取引を終えた。香港市場回復の難しさが浮き彫りになった。
茶百道の初日のパフォーマンスは香港で3億ドル(約460億円)超を調達した新規株式公開(IPO)の中で2022年9月以降の最悪だった。アナリストらは期待外れのスタートの理由として、業界の競争激化や依然として中国の弱い消費者心理を挙げている。
100種類のお茶を意味する茶百道の株式上場が低調な滑り出しとなったことは、香港が投資家の信頼を回復する上で直面する課題を浮き彫りにする。中国の証券監督当局は先週、香港の国際金融ハブとしての地位を強化するべく、香港の有力企業によるIPOを支援する方針などを発表していた。
香港で昨年実施されたIPOの総額は、20年ぶりの低水準に落ち込んだ。
茶百道のIPO規模は25億9000万香港ドル(約511億円)で、香港では昨年11月以来最大だった。公開価格は17.50香港ドルだったが、23日は12.80香港ドルで終了した。日中には一時38%下げ10.80香港ドルを付けた。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアジア太平洋消費財担当シニアアナリスト、エイダ・リー氏は、中国の作りたてタピオカティー業界は市場競争が激しく、細分化されており、投入コストの上昇と相まって販売価格への圧力が高まっていると指摘。「中国の消費者は、経済の先行き不安や長引く不動産危機で財布のひもを締めている」と付け加えた。
茶百道の株価急落は、「セクシーティー(茶顔悦色)」としても知られる湖南茶悦文化産業発展集団など、新株発行を通じた資金調達を検討しているカフェチェーン経営者の判断にも影響を与える恐れがある。
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原題:Bubble-Tea Maker Chabaidao Slumps 27% in HK’s Biggest 2024 Debut、Bubble Tea Maker Chabaidao Slumps 37% in HK’s Biggest 2024 Debut (抜粋)