エアバス、2043年までに新造機需要4.2万機 アジア太平洋が原動力に=20年予測
エアバスは、2024年から2043年までの20年間の民間航空機市場予測を発表した。旅客機と貨物機を合わせた機体数は4万2430機で、2023年に発表した20年予測から1580機増加する。地域別で旅客機の需要がもっともが見込まれるアジア太平洋地域は、全体の46%にあたる1万9500機と予測している。 【イメージ】A350Fの機体デザイン 2023年に世界全体で運航する2万4260機のうち、2043年まで継続して運航する「既存機」は5800機。残り1万8460機は機材更新で、市場の成長により新たに必要となる2万3970機と合わせ、20年間で4万2430機を新たに納入すると予測する。 新造機4万2430機のうち、最も多い単通路(シングルアイル)機は3万3510機(80%)、双通路(ワイドボディー)機は8920機(20%)と予測している。双通路機のうち旅客機は7980機、貨物機は940機。単通路機はすべて旅客機となる。 エアバスは、2027年までの航空輸送量が年8.4%ずつ増加しコロナ前を回復すると予測。その後、2027年から2043年までの年平均輸送量は旅客が3.6%、貨物が3.1%増加するとみている。市場別では、中国とインドを含むアジア太平洋地域全体の旅客輸送量が4.8%増となり、成長の原動力となると予測。航空業界の重心はアジアへのシフトが加速するとしている。
Yusuke KOHASE