【速報】61歳男を逮捕、放火の疑い 埼玉で連日火災の騒ぎ、深夜に人々飛び起きる 一昨日は次々に住宅全焼、半径3キロ圏内で4時間のうちに 車も複数台が焼失
埼玉県久喜市や桶川市などで1日から不審火が相次いでいる事件で、そのうち一部に関与したとして、県警は6日、非現住建造物等放火の疑いで、久喜市菖蒲町の男(61)を逮捕した。 5日夜の火災現場の写真 太い鉄骨、ひしゃげて無残 屋根も崩落 車も窓ガラスすべて割れ、焼け焦げる
県警は、男が他の住宅などにも火を付けた可能性があるとして、余罪などを捜査している。 ■5日夜は警官が警戒中に建物炎上、浮かんでいた犯人像 5日午前1時35分ごろ、久喜市菖蒲町小林、男性(76)方敷地内から出火、平屋の倉庫1棟と自動車2台などが全焼した。けが人はなかった。4日未明、県南東部で、火災が相次ぎ発生しており、久喜署は不審火の可能性を視野に出火原因を調べている。 同署によると、前夜の火災を受け警戒中の警察官が男性方から火が出ているのを発見したという。男性は1人暮らしで、出火当時母屋にいて無事だった。倉庫内の車2台、トラクター、コンバインが被害に遭った。 付近では1~4日にかけて、半径約3キロの範囲で、いずれも夜間に同市菖蒲町菖蒲で住宅や倉庫などが燃える火災が3件発生。隣接する桶川市や伊奈町でも3件発生し、計6件火災が確認されている。県警は一連の火災について、連続放火の可能性も視野に捜査している。
また、捜査関係者によると、一連の火災は土地勘のある人物が火を付けた可能性もあるとみており、現場付近を中心に広範囲で警戒を強化している。 ■原因が分からず住民に不安の声 5日午前、家屋や畑が並ぶ久喜市菖蒲町小林の火災現場には、赤黒く焦げた柱が傾いた倉庫が残され、火の激しさを物語っていた。規制線が張られた建物の中や周囲には黒いすす状の残骸が散らばり、倉庫内の車両は窓ガラスが焼け落ちていた。 現場の向かいに住む男性(77)は午前1時半ごろ、近隣住民から火災発生を知らされ、飛び起きたという。「煙や火よりも驚きが大きかった。今は原因が分からず、怖い」と明かし、「報道で放火の可能性があると知った。長年住んでいるが、このようなことはなかった」と心配そうに現場を見つめた。 ■4日未明から火災5件、4時間のうちに 4日未明、県南東部の桶川市や伊奈町、久喜市で、住宅や店舗、農業用ビニールハウスなどが焼ける火災が5件相次いで発生した。上尾署と久喜署は、火災が約4時間のうちに隣接する自治体の半径3キロほどの圏内で起きていることなどから、連続放火の可能性も視野に関連を調べている。