東京在住ですが、結婚のため彼氏の住む「地方」へ引っ越すことになりました。「年収500万円」ですが、東京と同じ水準で生活できますか?“生活費”はどれだけ違うでしょうか?
地方生活のメリット
地方での生活は、物価の低さ以外にもさまざまなメリットがあります。主なメリットを2点紹介します。 ■通勤時間を短縮できる 総務省が実施した2021年の社会生活基本調査によると、東京都の通学・通勤時間の平均は1時間35分で、全国で2番目に長いようです。主に関東地方で通勤時間が長い傾向にあるため、地方に行くと通勤時間が短くなるメリットがあると考えられます。その分余暇時間が増えるため、家族や友人との時間に使うこともできるでしょう。 一方で、地方では移動が車になることも多く、車の維持費や保険などの出費が増えるかもしれません。しかし、大きな買い物や雨の日の通勤などにおいては、車を持つことのメリットも感じることができるでしょう。 ■自然が豊かでリラックスできる 地方では都会にはない山や海、川などの自然が豊富なことが多く、自然に囲まれた生活によりストレスが減り、心身共に健康的な生活を送ることが期待できます。自然の中でバーベキューやキャンプ、釣りなど、東京とは違う遊びが楽しめるかもしれません。 子どもが生まれた場合も、親子で四季を感じながら自然と触れあい、さまざまな体験をできる点もメリットとなるでしょう。
年収500万円で東京と同じ生活ができるのか
年収500万円なら地方で十分に豊かな暮らしが可能です。むしろ、東京より充実した生活を送れる可能性が高いでしょう。 地方は東京より物価が低く、月々の生活費を安く抑えられる可能性が高いです。月8万円ほど生活費を浮かすことも期待できるため、その分を貯蓄や投資に回すことも可能です。これにより将来のための資金を効率的に蓄えることができます。 さらに、好みの問題ではありますが、地方ならではの自然に囲まれた生活や、地域コミュニティの温かさなども大きな魅力です。子育て世帯にとっても、心強い味方になるのではないでしょうか。 出典 総務省統計局 消費者物価地域差指数 小売物価統計調査(構造編)2023年(令和5年)結果 総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年 二人以上の世帯 詳細結果表 総務省統計局 令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 執筆者:渡邉志帆 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部