「父の姿を見ていて、与党の方がいいと…」 元ミス日本で松野頼久氏の娘・未佳氏が自民党を選んだ理由
石破氏が退陣した場合、次期首相は?
結局、自民党比例単独候補76人のうち、新人や女性が占める割合は高くなった。その“フレッシュ”がどれだけ票に結び付くかは、10月27日の投開票日まで分からない。 選挙後の政局の見通しについて元自民党事務局長で選挙・政治アドバイザーの久米晃氏は、 「自民党と公明党で過半数を割れば、石破さんは退陣せざるを得ないでしょうし、そうしなければ、党内は収まらないでしょう。その場合、次の首相候補としては本来なら能力の高い林芳正さんなどの名前が挙がるのでしょうが、反石破派は猛烈に高市早苗支持で動く可能性が高まるのではないでしょうか」 この点、政治ジャーナリストの青山和弘氏も、 「次は誰かとなった時、早くも名前が挙がっている一人は林芳正さんですね。総裁選での林さんの安定した答弁は、自民党内で高く評価されていました」
「党内抗争が起きる可能性も」
また、自公で過半数割れとなれば、新たに別の党と連立を組まなければ政権を維持できない。 「しかし、組む相手がなかなか決まらず、しばらくの間混乱するでしょうね。例えば国民民主党であれば、労働組合の支援を受けている議員たちはそう簡単に自民党との連立を認めないでしょう」(久米氏) 自民、公明両党で過半数は確保したものの、自民党単独では過半数に届かなかった場合はどうか。 久米氏によると、 「高市早苗さん、麻生太郎さんらが場合によっては石破降ろしを画策して、党内抗争が起きる可能性は十分にあります。そうすると政権運営はかなり難しくなります。本来は、そんなことをしている余裕などないほど、日本の状況は厳しいのですが」
「“衆参ダブル選挙”を仕掛ける可能性も」
一方、自民党が単独で過半数の議席を確保した場合でも、石破首相の党内基盤が脆弱なままであることには変わりない。 政治部デスクの話。 「石破首相にとって、今回の選挙は旧安倍派の議員をふるい落とす選挙。ただし、本当に自分のやりたい政治をやるためには自分の支援勢力を大きくして党内で主導権を握らなければならないので、来年、“衆参ダブル選挙”を仕掛ける可能性もゼロではありません」 しばらく不安定な政局となるのは間違いなさそうだ。 前編【「非公認にすれば勝てるというのは間違い」 裏金議員・平沢勝栄氏の恨み節】では、非公認となった議員の恨み節とともに、苦戦が予想される自民、公明を巡る状況について報じている。 「週刊新潮」2024年10月24日号 掲載
新潮社