阪神・大山 11号ソロも空砲 4カ月ぶり3安打&激走も「やっぱりチームが勝ってこそ」
「中日8-4阪神」(18日、バンテリンドーム) 反撃へ望みをつないだと思われた一発も、空砲に終わった。阪神・大山悠輔内野手が5点を追う六回に左翼へ11号ソロ。今季3度目となる3安打猛打賞もマークした。今カードは初戦に先制打を放つなど3試合6安打と快音を重ねたが、一度も白星をつかむことはできなかった。 【写真】敗因は森下のポジショニング「コーチが言うべきこと」「こんな指示まで監督にさせていたらダメ」 「個人的な内容はすごい良かったですけど、やっぱりチームが勝ってこそなので、チームが勝てるように頑張ろうと思います」。上向きな打棒にも浮かれた様子はみじんも感じさせずに、悔しさをにじませた。 先頭で打席に入った六回だ。2-1のバッティングカウントで、大野が外角低めに投じた直球にバットを振り抜いた。高々と舞い上がった打球は、大歓声に導かれるように虎党が陣取った左翼席へと着弾。スピードを緩めることなくダイヤモンドを一周した。 四回無死一塁では、低めのツーシームをとらえて左翼線へ二塁打。スタンディングダブルでチャンスを拡大して、チーム2点目をお膳立てした。八回には2死から左前へ運んで、4月20日・中日戦(甲子園)以来となる3安打固め打ち。前川の一撃でホームを駆け抜けた。 下位チーム相手に痛恨の試合運びで、4カード連続の負け越しとなった。「チームが勝てるように」-。背番号3が誓う献身が、虎の苦境を救うと信じるしかない。