森田想、話題の映画『辰巳』で“唯一無二のヒロイン”を体現。当時19歳…暴力シーンでは青アザも「あの年の自分にしかできなかった」
キャスト全員がすごくて…
2023年、『レジェンド&バタフライ』(大友啓史監督)に出演。この作品は、織田信長(木村拓哉)と正室・濃姫(綾瀬はるか)の知られざる物語を描いたもの。タイトルの“レジェンド”は織田信長のことで、“バタフライ”は帰蝶という呼び名があった濃姫のこと。森田さんは、濃姫の侍女・すみ役を演じた。 ――主演の木村拓哉さんをはじめ、そうそうたるキャストでしたね。 「本当にすごいですよ。どっちを見ても本当にすごかったです。息が抜けない方々ばかりで。私は大友(啓史)さんが大好きだったので、オーディション会場に大友さんがいたのにまずびっくりしちゃって(笑)。 でも、私は茶道とお琴を習っていたので、オーディションにも結構自信を持っていて。和室の作法とかあるので、架空の場面ですけど、そこはしっかり自信を持ってやりました。『受かる!受かれ!』と思って(笑)。 実際に役をいただけてうれしかったのと、京都で撮影をするというのも、京都のスタッフと大友組のスタッフというのはすごいなあって思いました。 それにキャストが全員すごくて息抜きができない方々だったのでどうしようと思って。本当に贅沢で光栄なことだし、自分もオーディションで受かっているんだから、しっかり自信を持ってやろうということで、作品の邪魔にならないように尽くしたという感じでした。スケールも全部大きかったから、本当にいい経験でした」 ――それまでと全然違いましたか? 「全然違いました。京都のスタッフの皆さんも、こちらがまじめに真っ当に自分の仕事をしっかりやれば優しく教えてくださるし、とても良い方たちでした。京都ならでは、東映ならではの礼儀とかも教えていただきました」 ――茶道をはじめられたのは? 「小学校のクラブ活動っていうのかな。放課後活動がある地域で、小学校に和室があったので、そこで茶道とお琴を習っていました。生け花もやりたかったんですけど、茶道とかのほうが好きだったので。でも、どこかの機会で習い直したほうがいいなとは思っています」 ――完成した作品をご覧になっていかがでした? 「本当に参加できたことが光栄でしかなかったですし、カメラワークがこうなって、あの美術がこうなるんだとか、発見がいっぱいありました。あと、たとえば木村(拓哉)さんのお背中しか見えないシーンとかあって。侍女で立場が低いのでお顔を見られないときのシーンとかを見るのも楽しかったですね。本当に勉強になりました」 ――休憩時間などは、綾瀬はるかさんとか中谷美紀(濃姫の筆頭侍女・各務野役)さんとご一緒に? 「そうですね。一緒にいなきゃいけない役だったので、お話をさせていただいたりしていました。美紀さんは差し入れをすごくたくさんしてくださる方なので、お返しにお菓子をプレゼントしたらまたくださって、またお返ししてみたいな感じでした(笑)。とてもいい現場で楽しかったです」
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