大谷翔平vs.ショーン・マネイア、新たにサイドスローになった苦手サウスポーを打ち崩せるか。ナ・リーグ チャンピオンシップシリーズ第6戦
同記者は最初の点について、第2戦での対戦に注目し、マネイアのポストシーズにおける投球の83%をシンカーとスイーパーのコンビネーションが占めており(シンカー56%、スイーパー27%)、大谷に対しては投じた10球のうち、6球がシンカー、4球がスイーパーで、奪った2三振はともにシンカーで仕留め、スイーパーで凡フライに打ち取ったとした。
また、「オオタニはポストシーズンを含め、左腕のシンカーに対し、打率.333、長打率.528、ハードヒット率57%」と左投手のシンカーは得意としつつ、「スイーパーには苦戦しており、左腕のスイーパーに対しては、打率.091、長打なし、空振り率35%としている」とし、再戦でのマネイアの配球に注目している。
次にマネイアの新しい投球フォームについて、「サイ・ヤング賞最有力候補のクリス・セールの完コピをしている」とした上で、「マネイアがスイーパーを投げる際の腕の角度は、7月25日まで29度あったのが、それ以降は22度」になっており、同じく「シンカーを投げる際の腕の角度は、7月25日まで25度あったのが、それ以降は15度になっている」点を指摘。
一方、今季の大谷はポストシーズンを含め、25度以上の腕の角度で投げる左腕に対しては、「打率.298、長打率.529、10本塁打、三振率23.8%、平均打球初速95.1マイル(153キロ)、ハードヒット率59%」としている。
しかし、25度未満の角度で投げる左腕に対しては「打率.206、長打率.441、2本塁打、三振率33.3%、平均打球初速88.0マイル(141.6キロ)、ハードヒット率38%」と、サイドスローに目に見えて苦戦している。
ここへの対応を大谷ができるかどうかについて、「キャリアを通じて素晴らしい対応力を見せてきた」ので、「マネイアに対して単一のシリーズでできるかもしれない」としている。
最後のポイントはプレーオフにおけるマネイアの配球であり、記事では左打者に対しカウント0-2、1-2、そして2-2と投手有利の状況で、マネイアは決め球としてレギュラーシーズン中はスイーパーを42%、シンカーを35%、その他の球種(フォーシーム、カットボール、チェンジアップ、スライダー)を23%の割合で投げていた。