童話「桃太郎」はハッピーエンドか?一瞬で「悲劇の物語」に変える衝撃のコピーが目からウロコだった!
これがまず「紡ぐこと」の価値です。その瞬間には何でもなくとも、大人になって自分の記憶を呼び起こすための装置。そんなタイムマシンを日々制作しているということです。 今のあなたの気持ちは、きっと10年後の自分には書けません。大体こんな感じだったなとは考えられても、本当にリアルな気持ちは今を生きるあなた自身にしか書けないのです。 だからこそ僕は、自分が紡いできたものを探してみることをお勧めしたいと思います。もし実家から離れて住んでいてすぐに昔書いたものに触れられない場合は、自分のスマホに残ったメールやチャットのやり取りを見返すのもいいでしょう。 もしくは、SNSをされている方は、自分が過去にアップした一番昔の投稿を見返してみることでもいい。きっと、うわぁ、こんなこと書いていたのか、と恥ずかしい気持ちになるでしょう。 ● 視点、視野、視座とは 見る方向、範囲、高さの違い でもそれは裏を返せば、自分がそれだけ成長し、視野が広がり、視座が上がったということなのかもしれません。 ここで、視点と視野と視座という話をします。 「視点」とは、自分がどの方向から見るか、ということです。 「視野」とは、自分がどれだけの範囲を見られるか、ということです。 「視座」とは、自分がどの高さから見るか、ということです。
例えば、あなたが競馬場にいたとして、まず自分がどの場所から見るかで、「視点」が決まります。スタートゲートの前の最前線に立つのか、ゴール前のクライマックス直前の第3コーナーに陣取るのかという視点です。当然、どの方向から見るかという「視点」でレースの見え方は変わります。例えばゲート前だとスタートした瞬間の一瞬の迫力は感じられますが、その後は走り去る背中を眺めるしかありません。 次に「視野」です。これは同じスタートゲート前に立ったときに、1人は肉眼で見る。もう1人はオペラグラスで見るかの違いです。肉眼で見るほうが広くゲート全体を捉えることができます。オペラグラスの場合、焦点が狭まってしまいますが、贔屓にしている選手や馬の一挙手一投足まで見ることができます。 最後に「視座」です。今度は視線の高さが上下する感覚です。 例えば、競馬のジョッキーは馬とほぼ同じ目の高さにありますが、競馬場のVIP席はすべてが見渡せる高い位置に存在します。VIP席からは現場近くほど迫力は感じられないのですが、実際に馬がどの位置にいるかを俯瞰して見渡すことができます。