「泣きそうですもん…こんだけ時間が経っても」24年前の箱根駅伝“10区逆転”を許した駒大ランナーの胸の内…紫紺対決“伝説の逆転劇”を振り返る
順大の勝因は…「使いたい選手を使えたこと」
宮崎はこう感嘆する。 「12月の頭まで本当にどうなるかわからなかった。でも澤木先生がそれをなんとかしてしまった。結果的に使いたい選手を10人使えたことが勝利につながったんだと思う」 一方で、駒大の大八木は当時のメンバー表を見て改めて嘆息していた。 「この年は、正直、勝とうとは思えなかったんじゃないかなあ。力的にどうみてもうちが1枚足りなかった。陸上は番狂わせが起きにくい。力の差がはっきりと出ますから……」 本番は劇的だった。ただ、そのドラマも脚本の大筋を変えるまでには至らなかった。 「あのときは、ちょっといい気持ちでクリスマスイブを迎えることができましたよ」 十数年の時を隔てて、澤木の聖夜の勝利宣言が聞こえた気がした。
(「Number PLUS More」中村計 = 文)
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