ロサンゼルスの大規模火災、猛烈な強風で急速に炎が広がる(海外)
気象の急激な変動が豊富な「燃料」を生み出した
南カリフォルニアでは、過去2回の冬に豪雨と洪水が発生しており、これが問題の大きな要因となっている。 豊富な降雨が草や低木の爆発的な成長を促し、これが南カリフォルニアにおける主要な火災の「燃料」になったのだ。その後、ここ数カ月はほとんど雨が降らなかったため、それらの植物は急速に乾燥してしまった。 乾燥した気候条件によってパリセーズでは火災が急激に広がってしまったとケリーは述べている。 このことはスウェインが「ハイドロ気候のむち打ち(hydroclimate whiplash)」と呼ぶ現象と同じだ。地球の気温が上昇するにつれ、特にカリフォルニアでは極端な湿潤状態と乾燥状態の間で激しい変動が見られるようになっていることを表している。 このような「気象の急激な変動」と極端な暴風が組み合わさった同じ現象が、「キャンプ・ファイア」の原因になったとスウェインは言う。この火災は2018年11月、カリフォルニア州パラダイスで発生した。州史上最も致命的で破壊的なものとなり、1万8804棟の建物を焼失させ、85人が命を落とした。
Mia Jankowicz,Thibault Spirlet,Morgan McFall-Johnsen