【MotoGP】今年もドゥカティ対抗馬はKTMか? 開幕戦で2位のブラッド・ビンダー「勝利は時間の問題」
KTMのブラッド・ビンダーは、MotoGP開幕戦カタールGPではスプリントレースと決勝でそれぞれ2位を獲得。好スタートを切ったが、優勝も近いと感じられているという。 ビンダーはカタールGPスプリントレースと決勝で共にスタートで抜群の加速を見せ、4番グリッドから一気に先頭争いへと浮上。スプリントレースではホルヘ・マルティン(プラマック)、決勝ではフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)と、いずれもドゥカティ陣営に及ばず2位という結果とはなったが、シーズンを始めるにあたっては非常にいいスタートだった。 ただビンダーは問題も抱えていたと語る。 「チームは電子制御にかなり取り組んでくれたんだ。バイクのセットアップを(2日目から)少し変更していた。それでよりコントロールできるようになったよ」 「ただ決勝では、他の人も感じているような振動を少し感じていた。タイヤが消耗してきたときが特にね。2日目まではあまり感じていなかったから、ちょっと驚かされた」 ビンダーは昨年ドゥカティ陣営の3名に次ぐランキング4位を獲得しているが、決勝での勝利は2021年から長く遠ざかってしまっている。しかし2024年開幕戦を終えた今、彼は再び勝利できる時は近いと考えているようだ。 「正直に言って、僕はチームに本当に感銘を受けているんだ」 KTMが今年ドゥカティに勝つ可能性について尋ねられたビンダーは、MotoGP.comに次のように答えた。 「僕の後ろには、最高のチームがある。彼らは素晴らしい仕事をしてくれているし、全員が午前1時まで働いて全ての準備を整え、様々なエリアで小さくてもアップデートをもたらしてくれているんだ。そして、より良くなっている」 「そういった人達がいるんだから、鍵を見つけるのは時間の問題だと思うし、僕たちがまた勝つのも時間の問題にすぎないと思うよ」 ビンダーはKTMとドゥカティのポテンシャルの比較については「僕は(KTMのレベルは)昨年と同じだと思う」と続ける。 「でも、それが可能か(ドゥカティと同レベルで競えるか)どうかは、まだわからない」 「僕の感覚としては、こっちは常に100%プッシュしているようなところで、彼らは数%だけ使いたいときに使える余力をポケットに隠しているように感じるんだ」 「最後のちょっとした一歩を待ち望んでいる。またトライしてみよう」
Léna Buffa