インドの偉大なる領主「マハラジャ」は今も健在 その栄華の一端を垣間見る
映画「踊るマハラジャ」や、80年代の日本のバブル時代に一世を風靡したディスコ、「マハラジャ」でもお馴染みの、インドのマハラジャ。 サンスクリット語で「偉大な領主」という意味を持つマハラジャは、いわば江戸時代の藩主のようなものだ。英国植民地だった時代、インドは560以上もの領土に別れ、それぞれがラジャと呼ばれる指導者に統治されていた。なかでも大きな領地と権力を持っていたのがマハラジャだ。
とはいえ、マハラジャはもう過去のもの、というわけではない。インド独立後に法的な地位は廃止されたものの、その家系は続き、現在も社会的に大きな役割や影響力を持っているマハラジャは少なくはない。特に、伝統的に封建色の強い北西部のラジャスタン州では、多くの城やパレスが彼らの手によって保存され、現在もその暮らしや栄華の一端を垣間みることができる。 (2016年4月撮影) ※この記事はTHE PAGEの写真家・高橋邦典氏による連載「フォト・ジャーナル<インド~偉大なる領主マハラジャ>」の一部を抜粋したものです。