堀米雄斗が見せた崖っぷちの意地、開心那は「メダル争いの中心」…パリで「メダルラッシュ」再現なるか
ここにスピードを武器にする初出場の草木ひなの(スターツ)、けがから復調した東京五輪金の四十住(よそずみ)さくら(第一生命保険)が続く。2大会連続メダルがかかる四十住は「自分の持っているものを全部出し切れるように頑張る」と燃えている。
ブレイキン…25歳湯浅 41歳福島
パリ五輪新競技・ブレイキン(ブレイクダンス)の女子は、OQS2戦で日本の3選手が2枠を巡って熾烈(しれつ)な争いに。ともに決勝まで勝ち上がり、第2戦を制した湯浅亜実(ダンサー名AMI)と第1戦の覇者、福島あゆみ(同AYUMI)が代表入りし、2戦連続3位の津波古梨心(つはこりこ)(同RIKO)が惜しくも涙をのんだ。湯浅は「(予選を終え)成長できた」と振り返った。
五輪では正統派の湯浅、独創性に優れる福島と、ダンスのタイプが違う日本のダブルエースに2023年世界選手権覇者ドミニカ・バネビッチ(同NICKA、リトアニア)らを加えた5人前後が表彰台を狙う。
男子は昨年のアジア大会(中国・杭州)を制して五輪代表の座をつかんだ半井(なからい)重幸(同SHIGEKIX、第一生命保険)が金メダル候補で、OQSを勝ち抜いた大能寛飛(おおのひろと)(同HIRO10)も上位進出を目指す。
クライミング…野中「経験値は上」
スポーツクライミング女子複合は東京五輪銀メダルの野中生萌(みほう)がOQSで伊藤ふたば(デンソー岩手)を振り切って女子の残る1枠を勝ち取った。課題のリードの成長にも手応えを深めていて、「経験値は他選手よりも上だと思う」と自信は十分だ。
既に出場を決めていた女子の森秋彩(あい)(茨城県連盟)、男子の安楽宙斗(そらと)(JSOL)はどちらもメダルが有望。銀、銅の2個だった東京五輪からの上積みに期待したいところだ。
BMXフリースタイル・パーク男子は東京五輪5位の中村輪夢(りむ)(ウイングアーク1st)がOQSでは第1戦9位、第2戦8位と上位に進出できなかったが、2大会連続五輪出場は確実だ。2022年の世界選手権で優勝するなど実績は十分で、自信を持って大舞台に臨む。