セーブ失敗から2日後の雪辱 ソフトバンク松本裕樹の失敗への向き合い方 「これまでやってきたことを否定しないためにも…」
◆日本ハム5―6ソフトバンク(23日、エスコンフィールド北海道) ソフトバンクの松本裕樹投手(28)が雪辱を果たす今季12セーブ目を挙げた。1点リードの延長10回に登板し、1回無失点だった。 ■ムッキムキ栗原がトゥース【写真】 味わった感覚が腕に残るうちに訪れたマウンドだった。「悔しさを忘れずに投げられたので、良かったのかなと思います」。21日の楽天戦(楽天モバイルパーク宮城)では2失点を喫し、サヨナラ負け。23日のマウンドでは2日前の苦しみをエネルギーに変えた。2死一塁から石井一成を渾身(こんしん)の157キロ直球で見逃し三振。試合終了後も冷静な右腕の表情は変わらなかった。 失敗しても過去は否定しない。松本裕はきっぱり言い切る。「結局やることは変わらないので。これまでやってきたことを否定しないためにも同じことをやり続けて、という感じですね」。1度の失敗ですべてを捨てる必要なない。努力の積み重ねで今の自分がある。その一心で守護神までのぼりつめた。 今季途中から試合の最後を任されているが特別なポジションを任されている意識は持ちすぎないようにしているという。「結局投げて抑えないとそれが正解にならないので。今回抑えられたので良かった」。チームにとっても、松本裕にとっても一歩前へ踏み出す白星となった。(鬼塚淳乃介) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社