ソフトバンク、一気の逆転劇 本拠地で無類の強さ―プロ野球
一気の逆転劇だった。 ソフトバンクは2点を追う七回に打線がつながり4得点。苦しんでいた2人の貢献が光った。 打ちあぐねていたヤクルトの吉村から連打で無死一、二塁とし、4番山川が打席へ。初球を中前へはじき返した。本塁打リーグトップの主砲はこれが交流戦2打点目で、16試合も一発から遠ざかる。「スイングの感じも含めて、ああいう当たりが続いてくればホームランもまた出る」と浮上への手応えを得た。 近藤も初球を捉えた同点打で続き、さらに犠打で1死二、三塁に。中村晃が変則左腕の山本から巧みに中前へ決勝打を放った。今季は出番を減らして打率も1割台。「なかなか活躍ができていなかった。きょうはいい活躍ができてよかった」。本人の喜びは控えめだったが、山川に代走を送ってこの回に勝負を懸けた小久保監督は「期待に応えてくれた中村晃がいる」と賛辞を贈った。 これで本拠地11連勝となり、今季18勝3敗1分けと無類の強さを誇る。「ファンの熱い声援、後押しがあるから選手は頑張れる」と中村晃。勢いは止まりそうにない。