アジア選手権優勝の経験を自信に変えて 卓球・大藤沙月 リレートークON&OFF
10月にアスタナ(カザフスタン)で行われた卓球のアジア選手権では、女子団体のメンバーとして、金メダルを獲得することができました。 決勝で中国を破って、50年ぶりの優勝。初めての代表で歴史的瞬間を間近で見ることができたのは運が良かったなと思います。ただ、決勝戦は私自身は出られなかったので、次は自分も活躍して優勝したいと新たな気持ちも芽生えてきました。 チームメートの横井咲桜(さくら)選手と組んだダブルスでも優勝できました。まさか優勝できるとは思っていなかったけれど、目の前の一戦一戦に集中し、持ち味である攻めの部分を出せた結果だったと思います。優勝できたことは少し驚いた部分もあったけど、この経験を自信に変えていきたいと思っています。 同い年の横井選手とは中学、高校も一緒でダブルスを組んで8年目になります。私は気持ちの部分で守りに入ってしまうこともあるけれど、横井選手は普段からすごくポジティブなので刺激になります。仲もいいですし、今後も一緒に高め合える存在として、切磋琢磨(せっさたくま)していきたいですね。 今は自分自身もいい流れで来られているけど、日本の女子もたくさん強い選手がいるので、負けずに強くなっていかないといけません。私はサーブと素早い攻撃を武器にしているので、そこに磨きをかけながら、戦術の奥深さもプラスしていけるようにしたいと考えています。 今夏のパリ五輪では代表に入ることはかなわず、代表の選考過程で、まだまだ私の実力は足りていないのでもっと強くなりたいと感じました。2025年をステップアップの年にするために、まずは1月の全日本選手権で優勝し、5月の世界選手権ではシングルス、ダブルス、混合ダブルスのすべてでメダルを獲得することを目指しています。 次の28年ロサンゼルス五輪に絶対に出場して金メダルを獲得できるように、今年の経験も糧にしながら頑張っていきたいと思っています。(談) ◇
ミキハウススポーツクラブの選手が自身の活動を通して競技の魅力などを発信します。