1685社の日本企業が来年100周年 2025年の周年企業を発表、400周年を迎える酒蔵も
創業年数の長い企業が多いといわれるニッポン。来年2025年は日本にとって戦後80年という節目。そこで帝国データバンク(東京)が、創業・設立から10年刻みで節目を迎える企業を「周年企業」としてまとめて発表した。神戸市東灘区に本店を構える「櫻正宗」は400周年という長さだ。 2024年11月時点の企業データベース「COSMOS2」(約147万社)から抽出して分析した。2025年に節目となる周年を迎える企業は、11月時点で全国に15万5167社あり、そのうち創業から半世紀となる「50周年」企業が2万1468社、「100周年」企業が1685社に上った。就任経緯別では、創業者と同族承継が約8割を占めている。 創業から400年を迎える櫻正宗は、ミネラルを多く含む名水「宮水」や酒米の王者として名高い「山田錦」、優れた技術を有する「丹波杜氏」と酒造りに必要な水・米・技術の3大要素が優れた地域である灘五郷で1625年に創業。灘五郷を代表する酒蔵の一つとして11代続いている。 上場企業でみると、創業100周年は中外製薬(東京)や野村ホールディングス(東京)、雪印メグミルク(東京)、50周年ではホームセンターを展開するジョイフル本田(茨城県土浦市)、10周年では資産運用サービスを手掛けるウェルスナビ(東京都品川区)など。 非上場企業の創業100周年では日本相撲協会(東京)、50周年ではアウトドア用品のモンベル(大阪市)やローソン(東京)、10周年では大塚家具の創業者が運営する匠大塚(埼玉県春日部市)やAbemaTV(東京)などがある。