【MLB】 大砲サンタンデールにブルージェイズ、エンゼルスらが興味 今季44HRでシルバースラッガー
フアン・ソトに引き続き、先日コービン・バーンズの契約も決まり、FA市場の投打の目玉の去就が確定した。残されたFAの大物選手はわずか。その一人が外野手アンソニー・サンタンデールだ。サンタンデール争奪戦は、ブルージェイズとエンゼルスをフロントランナーとし、タイガースも興味を示しているという。タイガース地元紙「デトロイト・フリー・プレス」が報じている。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 30歳のサンタンデールは今季155試合に出場し、44本塁打、102打点、OPS.814の好成績を残した。自身初のオールスター選出、シルバースラッガー賞獲得といった栄誉にも輝き、この上ないタイミングでFA市場へ打って出ている。米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」ではサンタンデールの契約は4年8000万ドルと予想されていた。しかし、サンタンデールは5年契約を希望しているとの報道もあり、これがサンタンデールの契約時期がテオスカー・ヘルナンデスより後にずれ込んだ理由かもしれない。 争奪戦に加わっている球団の内、ブルージェイズは当初からサンタンデール争奪戦を賑わせていた名前だ。ブルージェイズはボー・ビシェット、ブラディミール・ゲレーロJr.といったコアメンバーの契約満了が近づき、その2人との契約延長交渉の噂も音沙汰がない。この2人が確実にいる来季に向け、援護砲を確保したいのだろう。 エンゼルスも強打者の確保に向けて動いている球団だ。今オフは既にブレーブスからトレードで大砲ホルヘ・ソレアを確保している。重ねてサンタンデールを確保すれば、外野陣はテイラー・ウォード、マイク・トラウト、サンタンデールという陣容になり、一気に堅実な陣容に様変わりする。この内、ウォードはFAまで残り1年となっており、ウォードをトレードに回す選択肢も取れるようになるだろう。 また、タイガースがサンタンデールに興味を示しているのは、あくまでアレックス・ブレグマンの“プランB”としてだという。タイガースの外野陣はオールスター選出のライリー・グリーン、パーカー・メドウズ、マット・ビアリング、ケリー・カーペンターと若く実力ある野手が揃っている。仮にブレグマンを取り逃がした場合、この中で内野も守れるビアリングを三塁に回し、サンタンデールを右翼に迎え入れるのが現実的なシナリオとなるだろう。