【日本ハム】侍ジャパン選出の韋駄天・五十幡亮汰 今季は体重増を狙うワケ「70kgにはしたい」
プロ4年目の2024年シーズンはキャリアハイの94試合に出場し、主に代走として18盗塁をマークした日本ハム・五十幡亮汰外野手(26)が2025年シーズンの野望を口にした。足のスペシャリストとして11月の国際大会「プレミア12」では侍ジャパンにも初選出されて躍動。「サニブラウンに勝った男」の異名を引っ提げてプロ入りを果たした韋駄天の「現在地」は――。 【写真】足での貢献度はチーム内でもピカ1の五十幡 ――中学時代に陸上の全国大会では、男子100メートルで日本歴代2位の記録(9秒96)を持つサニブラウン・アブデル・ハキーム(25=東レ)を抑えて100メートル、200メートルの2冠を達成。今でも「サニブラウンに勝った男」として周囲から注目され続けている 五十幡 正直なことを言えば、勝ったのは中学3年の時ですし、サニブラウンからすれば、昔のことを言われていい気はしないと思うので…申し訳ないというか、もう話題にしなくてもいいかなとも思う。でも、それがあってここまで頑張れてきた自分もあるし、サニブラウンが(陸上界で)世界を舞台に戦って活躍しているのは僕にとって刺激になっている。自分も負けてられないなというのはずっと思っているので、すごく感謝している気持ちもある。 ――足のスペシャリストと呼ばれるが、ライバルは 五十幡 野球ファンの方にとって足の速い選手といえば、ソフトバンクの周東さんという意見が多いと思う。周東さんは技術もスピードもあって、すごい。でも、対抗心がないと言ったらウソになるし、負けてられないという気持ちはもちろんある。 ――周東選手に勝つには 五十幡 レギュラーを勝ち取って、盗塁王を取るような成績を残さないといけない。 ――そのための課題は 五十幡 やっぱり打撃(24年は打率1割6分1厘、3打点)ですね。選球眼を磨いて、どうにかして出塁しないといけない。打てなくても出塁できる能力や、直球に振り負けない力強さも必要だと思う。そのために体重も増やしたい。 ――体重は何キロアップを狙っているのか 五十幡 今、66キロぐらいなので、70キロにはしたい。オフは筋トレの頻度も重量も上げていきたい。思い切って食べてもなかなか太らないので、いきなり筋肉量を上げすぎても体がついてこない。少しずつやります。 ――侍ジャパンの一員として日の丸を背負った経験はどう生きる 五十幡 足速いなって言ってもらえるのは、すごくうれしいことだったけど、これで終わりじゃない。次のシーズンに向けてもう始まっています。
霞上誠次