トランプ政権、国連大使に“熱心なトランプ派”ステファニク氏起用へ
米国のドナルド・トランプ次期大統領は11日、共和党のエリス・ステファニク下院議員(40)を次期政権の国連大使に起用する意向を明らかにした。米メディアが報じた。現職のリンダ・トーマスグリーンフィールド大使は閣僚級。 トランプ氏は声明でステファニク氏について「強く、タフで、賢い『米国第一』の闘士だ」と強調した。 ステファニク氏は東部ニューヨーク州の選挙区から2014年に当時女性として最年少の30歳で初当選した。熱心な「トランプ派」として知られ、今回の大統領選でも副大統領候補の一人に挙げられた。 穏健派としてトランプ氏が主導した減税法案などに反対した時期もあったが、弾劾訴追につながった「ウクライナ疑惑」などでトランプ氏を擁護する中で台頭。21年に党内反トランプ派の急先鋒(せんぽう)で党下院ナンバー3の議員総会議長だったリズ・チェイニー氏追放の立役者となり、後任として同職に就いた。 ステファニク氏は昨年10月に始まったイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘をめぐり、イスラエル批判を強める国連への資金拠出見直しを求めている。また大学内における反戦デモなど「反ユダヤ主義」への対応を下院公聴会で追及し、ハーバード大など複数の学長の辞任につながった。【ニューヨーク八田浩輔】