プロが選ぶ! 種苗会社おすすめの珍しくておいしい野菜
上柳:そうやって本当に厳選された種を、農家の方が育ててくださって、私たち消費者は野菜を食べられるということですね。 種を増やす「採種(さいしゅ)」はどういう仕事なのでしょう? 鈴木:新しく作った種を増やす仕事なのですが、日本は採種に不向きな気候のため増やすのが難しいので、一旦イタリアやチリなど海外に輸出して海外で何百倍にも増やします。 上柳:海外に輸出を? 鈴木:はい。そのあと再び日本に輸入して、混じっているゴミや使えない種などを選別しています。 上柳:海外で栽培して、種をいっぱいとって日本に送り返すと? 鈴木:そうですね。 上柳:知らないことだらけです。
種苗業界の魅力
上柳:種苗業界のどんなところに魅力を感じて、働こうと思ったのですか? 鈴木:そもそも野菜が大好きだったこともありまして、そこから農業に興味を持ちました。就職活動をする上で種苗業界を知ったのですが、農業の根幹であり、さらに食の根幹といっても過言ではないなと感じてから、興味を持ちました。 しかもトキタ種苗会社は変わった野菜を扱っていて、他社さんとは異なった面白い魅力を感じたんです。そんな話を面接で話したところ、今の開発普及室という部署に配属になりました。 上柳:私が面接官でも、やっぱり採用すると思います(笑) 鈴木:ありがとうございます(笑) ――種苗会社は農業の基盤を支えるだけでなく、私たちの食卓にも直結している。種苗会社の活動を知ることはもちろん、いつもと違う野菜に興味を持って購入するだけでも、農業の発展や持続可能な食料供給に貢献することができるかもしれない。
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