港区の一流企業→キョンを食べる山籠もり生活→プロのマジシャン…学習院卒のエリート男性(32)が年収も地位も彼女も捨てた“驚きの理由”
会社員とマジシャンの“二足のわらじ”で上司が激怒
「マジックに初めて興味を持ったのは、子供の頃にテーマパークで見て感動したことがきっかけでした。両親にマジックグッズを買ってもらい、クラスの友達にもよく披露していました。喜んでもらえるのが嬉しくて1人で練習していたんです」 幼少期に培ったマジックの技術は、COZY氏のその後の人生でも発揮された。 「大学の飲み会でマジックをやれば目立つことができたし、就活も一発芸でマジックを披露して大ウケしました。就活で苦労せずに済んだのは、そのおかげもあったかもしれません。ただ、趣味かせいぜい1つのアピールポイントぐらいにしか思っていなかったので、マジシャンになろうなんて発想はまったくなかったんです」 しかしエリート会社員の生活に1週間で希望を失ったCOZY氏に残っていた「好きなもの」はマジックしかなかった。マジックで生きていく、そう決めた後の行動は早かった。まずは技術を磨くために飲食店に直接電話をかけ、働けるように交渉したという。 「近所の普通のバーだったんですが、『お店でマジックやってもいいですか?』と頼んだら、『面白いからいいよ』と快諾してもらえました」 そこから平日は会社員、休日はバーでマジックを披露する、という日々が始まった。 「基本的には無給でしたが、お客さんからチップを弾んでもらうこともあって意外といい副収入になりました」 バーを通じて繋がった客など徐々に縁が広がり、パーティーや結婚式場での営業にもぼちぼち呼んでもらえるようになった。しかし、気持ちがマジックに傾くほどに、会社員としての立場はどんどん危うくなっていった。 港区の一流企業を退職し、プロマジシャンを目指したエリート男性(32)はなぜ1年間“山籠もり”したのか へ続く
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