勝どきの不動産の将来性は? タワーマンションの街になるまでの変遷と今後の再開発から考察!
勝どきがタワーマンションの街になるまでの歴史
交通利便性や暮らしやすさは優位性があり、多くの人に評価されている勝どき。しかし、1990年代までさかのぼると、勝どきエリアの街並みは現在とは大きく異なる。 都営大江戸線の勝どき駅がある清澄通りと晴海通りの交差点は昔から交通量が多かったものの、勝どき駅自体はまだ出来ていない。今や勝どき駅前のシンボルともいうべき「勝どきビュータワー」のあたりも平屋が並んでいて、お世辞にも賑わいのあるエリアとは言えなかった。 都営大江戸線が開通したのは2000年12月。それから8年後の2008年に勝どき最初のタワーマンションである「THE TOKYO TOWERS」が完成した。 2010年には「勝どきビュータワー」、2016年には「勝どきザ・タワー」が次々に建ち、いつしか、「勝どき=タワーマンションがある街」というイメージを持たれるようになった。 今思い返すと、潮目が変わったのは2000年の勝どき駅の完成かもしれない。筆者の自宅近くにあった「THE TOKYO TOWERS」のエリアは、タワーマンションが建つなんて全く想像できない、がらんとしたただの空き地だった。 「THE TOKYO TOWERS」をはじめ、タワーマンションが増えていく過程で勝どきエリアの変化は感じられたが、2023年、「パークタワー勝どき」の完成は、またワンランク上に引き上げられた感覚がある。
勝どきのマンション相場をけん引している「パークタワー勝どき」
勝どきエリアのタワーマンションは全体的に相場が上がっているものの、ここ最近の大幅な価格上昇局面のきっかけとなったのは「パークタワー勝どき」といっても過言ではない。 2005年には坪単価200万円台後半だった勝どきエリアの中古マンション価格も、いつの間にやら2倍以上になっている。年を重ねるごとに順調に価格は上昇していたが、「パークタワー勝どき」の一次販売時期あたりから大きく上振れをしている。 2020年の1次販売の坪単価のボリュームゾーンは400万円台、わずかながら300万円後半もあった。しかし、2024年2月現在、不動産サイトに掲載されている「勝どきパークタワー」の住戸は、ほとんどが坪単価800万円台となっており、中には1000万円超えの住戸もある。 仮に坪単価800万円で70㎡超の物件を購入しようとすると、約1億7000万円となる。もちろん、販売している価格でまだ成約したわけではないとはいえ、売りに出されている部屋の大半が坪単価800万円以上なのだから驚きだ。 筆者が2020年に勝どきでタワーマンションを探した時の資料が手元に残っている。金額を見てみると、勝どきエリアに直結している「勝どきビュータワー」でも55.36㎡が6,480万円(387万円/坪)。今の相場では坪単価500万円台を下回ることさえ、考えにくいだろう。
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