盗難台数「トヨタプリウス」「ランクル」を超える被害多発1位の「人気車の名前」…史上最悪の窃盗ツール「ゲームボーイ」を使った衝撃の手口を明かす
ちょっと停めてる隙に
キーレスエントリーや電動のパワーリアゲートといった電波を利用した便利な装備が普及したことで車両盗難がしやすくなってしまったということになる。ゲームボーイを使用したと思われる盗難の事例を教えてもらった。 「最近、トヨタランドクルーザープラドが盗難被害にあいました。もともとカーセュリティは装着されていない車両でした。このオーナーさんは集合住宅にお住まいで、駐車場に出入りするには、入居者専用のカードが必要だからです。普通ならば、かなりセキュリティが高いと思います。 しかし、たまたまマンションが修繕工事を行う際に、クルマを外に置かなければならない時があったそうです。公道において数時間で車両盗難にあってしまったのです。普段からこの場所にランドクルーザープラドがあることがわからないので、一見というか行きずりの犯行です。徘徊していてたまたまターゲットのクルマを見つけたので、即犯行に及んだ。こういった盗難事案は最近増えているので、ゲームボーイによる犯行と思われます。」 これまでは、入念に下調べをしてユーザーの生活パターンを把握してから犯行に及んでいたが、ゲームボーイという機器の登場で、ちょっと停めていただけで、盗まれる可能性が高くなっているというのだ。 「夜間コインパーキングに停めておいたレクサスLX570が盗難にあったという事例もあります。これはCANインベーダーかゲームボーイなのか、わかりません。しかし現在はターゲットとなっているクルマを見つけたら、確実に盗難するという凶悪化が進んでいます。こういった点からも、カーセキュリティを強化して自己防衛する必要があると言えるでしょう。」
物理的な対策は効果なし
自己防衛として物理的なハンドルロックやタイヤロックはまだ抑止力として、効果はあるのかと聞いてみた。 「ハンドルロックやタイヤロックといったグッズは、以前はそれなりの効果はありました。窃盗する側からすれば、時間が掛かるので面倒だということで抑止力を発揮していたでしょう。 しかし、現在は、ハンドルロックやタイヤロックはバーナーで焼き切られてしまいますので、抑止力が下がっていると思います。また盗難が未遂に終わっても、犯人が証拠隠滅をために車内に消火器をまく事例もあり、こういった点からも凶悪化が進んでいて、狙った獲物は逃さない。そういう考え方が窃盗団に浸透していると思います。自動車メーカーも指紋認証などを採用してセキュリティを高めていますが、現状いたちごっこになっています。」 では、凶悪化そして進化する機器を使った窃盗団から自分の愛車を守る手段はあるのかを聞いてみた。 「私のショップでは、オーサーアラームのキーレスブロックをオススメしています。このキーレスブロックという商品は、スマートキーでロック後スマートキーの電波を車両が受け付けなくなりスマートキーの電波を使ったリレーアタックやキーエミューター(ゲームボーイ)盗難手口をシャットアウトします。スマートキーのアンロックボタンが有効なのと、スマートフォンをペアリングし、 認証もしくはキーフォブでの認証も可能で専用操作は一切不要のため日常の使い勝手が非常に良い点が特徴となっています。」 つまり、車両やスマートキーから出る電波をシャットアウトし、リレーアタックやキーエミューターによる盗難を防ぐというものだ。このキーレスブロックでドアの解錠やエンジン始動を防ぐということだ。このキーレスブロックの費用とこれで万全なのかを聞いてみたころ答えはノーだった。