元横綱・曙が死去 闘病していた「心不全」の前兆となる5つの症状を医師が解説
「心不全の前兆」についてよくある質問
Q.心不全で亡くなる前の前兆となる症状について教えてください。 小正先生: 心不全が悪化してうっ血がひどくなると、安静時でも呼吸苦を認めるようになります。また、心機能が低下して低心拍出量となると、意識障害や不穏、四肢冷感やチアノーゼ、身の置き所がないなどの症状が認められます。 こういった症状は心不全が非常に進行した状態であり、突然死のリスクも非常に高くなるため、このような症状が出た場合にはすぐに医療機関を受診するようにしてください。
編集部まとめ
これまで心不全の症状や心不全になりやすい特徴、受診すべきタイミングなどについて記載してきました。心不全の症状は多岐にわたり、他の疾患と重なるものも多いため、症状だけでは心不全と診断できないケースもあります。 しかし、心不全は進行性の病気であり、放置しておくと突然死に至るケースもあります。また、心不全は高齢者だけに起こるものではなく、基礎疾患によっては若者や40代などの働き盛りの世代でも起こりえる疾患です。 そのため、日頃から自分の健康状態や自覚症状についてセルフチェックを欠かさないようにして、心不全を疑う症状が少しでもあれば早めに医療機関を受診して検査を受けるように心がけましょう。
【この記事の監修医師】 小正 晃裕 先生(医師) 京都大学医学部卒業。循環器内科・臨床不整脈を専門とし、これまで関西電力病院、京都大学医学部附属病院などで勤務。主にカテーテルアブレーション、不整脈デバイス診療に従事。現在は大手企業の専属産業医、複数クリニックで内科外来業務に従事しながら医療DX推進に向けて複数事業を運営中。日本内科学会認定内科医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本不整脈心電学会認定不整脈専門医、日本医師会認定産業医。
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