日本株絶好調! 新NISA「成長投資枠」の成功《株》の見極めに…「商品指標」で企業コストを知る!
成功する「投資先」を見極めるヒントは……
新NISA(少額投資非課税制度)がスタートして1ヵ月。株価は、昨年末からの上昇トレンドを引き継ぎ1月も好調に推移した。株高を受け、証券会社の業績も好調。手数料ゼロ化で注目された大手ネット証券の業績も好調だった。新NISA効果による口座開設も業績に寄与している。 【画像】「元特殊詐欺主犯」が警告…今年は「義援金詐欺」が流行する! 日経平均株価は月間で2822円(8.4%)上昇。ハイテク株を中心とした米国株の上昇が影響した。年明けとともに新NISAで投資デビューした方は、好結果を得ているだろう。一方、上昇トレンドを見極めようとした方は、「買いそびれた」と悔しがっている方がいるかもしれない。が、相場とはそのようなもの。相場のうねりを味わう余裕をもとう。 新NISAでは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」など、外国株式で運用するインデックス投信に大量の資金が流入。成長投資枠では、高配当銘柄で知られる日本たばこ産業や三菱UFJフィナンシャル・グループに買いが集まる。 高配当を持続するには利益が必要。そして、利益を得るには、売上原価を抑えることもポイントの一つとなる。今回は、企業の重要コストである商品市場の指標について考える。 ◆トヨタなのか、ホンダなのか…その前に考えたいこと 商品市場と聞くと、原油先物など“プロっぽい”と思うかもしれない。が、商品は様々で身近である。例えば、HV車を得意とする好決算のトヨタ自動車か、ラスベガスでEV車「0(ゼロ)シリーズ」を発表したホンダか。と投資先を迷った際、世界の自動車販売台数の拡大に懸けるなら、車種を選ばないタイヤメーカーという選択もある。タイヤに必要なのはゴムだ。 原材料として天然ゴムを使用している会社にとって、天然ゴム価格の上昇は収益の圧迫要因となる。「天然ゴム価格の国際指標」は、【RSS3】、【TSR20】など。商品には国際価格指標があって、その国際価格の動向が国内の商品価格に影響する。商品価格は、川の流れに例えられる。原材料の多くを輸入に頼る我が国は、「川上」である国際商品市場を押さえておくと早い株価材料を得やすい。 ◆チョコレートの高値の理由を「川上情報」から考えてみると… バレンタインデーの時期でもあり、チョコレートで「川上情報」を考えてみよう。 チョコレートに欠かせないのは、カカオ豆。小学生向けのマネー教室で、「カカオ豆を一番作っている国は?」と聞くと、声を揃えて「ガーナ」と答えてくれる。正解はコートジボワール。コートジボワールとガーナの2ヵ国で世界のカカオ豆生産の約70%を占める。そして、日本の最大の輸入先は、ガーナ。子どもたちも大正解だ。 チョコレート業界の主要原材料であるカカオ豆の川上事情を知ると、バレンタイン商戦のチョコレートが高額だったことも納得がいく。