嶺岳寺のヒガンバナ（26日）

　長野県松川町生田の嶺岳寺でヒガンバナが見頃を迎えた。境内や隣接する梅畑に咲き広がる鮮やかな赤い花が、地域住民らに秋の訪れを感じさせている。 　仏典に由来する「マンジュシャゲ」の別名を持つヒガンバナ。同寺では、境内に自生していた花を50年ほど前から徐々に増やし、現在では周辺に5万本余りが咲くようになった。梅畑の周囲には遊歩道が整備され、毎年、町内外から観賞や写真撮影に訪れる人も多くある。 　同寺によると、今年は暑さの影響からか咲き始めるのが例年よりも遅かったが、今週に入り朝晩の気温が下がると、一気に開花が進んだ。梅畑では一面に広がる花のじゅうたんを楽しめるようになっており、見頃は来週いっぱいを見込む。 　開花期間中、臨時駐車場を近くの福与保育園と長野県企業局小渋えんまん発電所に設けている。時間は午前9時～午後3時。29日の午前中は保育園駐車場を利用できない。