「インフラ業界はホワイトで高収入」と聞いたのですが、本当でしょうか? 人の暮らしと密に関わる仕事ですし、多忙なイメージがあるのですが…。
インフラ業界とは、ガスや電気、水道、鉄道など人々のライフラインを支えるサービスを提供する業界を指します。人々が快適に暮らすために欠かせない仕事を担っている業界ですが、仕事をする側(がわ)の環境がどのようなものか気になっている人もいるでしょう。 そこで本記事では、業種別の年間平均給与額からインフラ業界の立ち位置をみていくとともに、主な仕事内容、収入の安定性などを紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
業種別の年間平均給与額
まずは、国税庁が行った調査「令和4年分 民間給与実態統計調査」より、業種別の年間平均給与額を以下の表1にまとめました。 表1
※国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」を元に筆者が作成 インフラ業界に該当する電気・ガス・熱供給・水道業の平均給与額は760万5000円と、紹介した業界の中では最も金額が高い結果になっています。そのため、インフラ業界は高収入が得られる可能性がある業界だといえるでしょう。
インフラ業界の代表的な仕事
次に、インフラ業界の主な仕事を紹介します。 ■エネルギー関連 エネルギーに関係する主な仕事は、以下の通りです。 ●ガス業 ●石油・石炭業 ●電気業 家庭や社会のライフラインを支えることが、エネルギー関連の役割です。また電気やガスが自由化されたため、民間企業の参入も増えている業界といえます。 ■交通関連 人や物の移動に関わる交通関連の主な仕事は、以下の通りです。 ●鉄道業 ●航空業 ●運輸業 ●海運業 ●建築・建設業 人や物の移動に加えて、道路や橋などの建設、公共設備の建築なども交通関連に該当します。 ■生活関連 人々の生活に関連する主な仕事は、以下の通りです。 ●水道業 ●一般廃棄物収集運搬業 ●情報通信業 生活関連は一般家庭にも広く普及しており、エネルギー関連と同様に人々の生活に欠かせないライフラインといえるでしょう。 ■空間関連 インフラ業界の中でも空間に関わる主な仕事は、以下の通りです。 ・公共施設や湾岸施設などの維持管理 公共施設の多くは、国土交通省や地方自治体などが管理しています。そのため、特定の企業や業種というより、幅広い業種があるといえるでしょう。また維持管理だけではなく、多くの人が公共施設を快適に利用するためのバリアフリー化なども業務に含まれます。