日本の10年国債利回り、2025年末までに1.6%に上昇へ-ゴールドマン
(ブルームバーグ): 10年物の日本国債の利回りは2025年末までに約0.5ポイント上昇して、1.6%になる可能性が高いと、ゴールドマン・サックス・グループのジョージ・コール、ビル・ズー両ストラテジストが指摘した。
「11月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったことや、円安、米金融政策の道筋について市場が見直す動きなど、最近の動向は12月の利上げがあり得ることを示唆する」と両氏はリポートに記述。ただし、次回利上げの基本シナリオは1月だと付け加えた。
その上で、日本銀行による「次回の利上げが今サイクルでの最終になることはない。市場は日本の利上げサイクルの持続性を過小評価し続けている」と記した。
日銀は国債買い入れの減額を続けると、両氏は予想している。
「25年にかけて、多くの国・地域で緩和サイクルがより成熟した段階に入り、市場が緩和ペースの減速を見据えるにつれ、日本国債の利回りが上方向にリプライスされる余地は大きくなると考える」と続けた。
原題:Goldman Sees Japan’s 10-Year Yield Rising to 1.6% by End of 2025(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Anya Andrianova