ロシアの「さらなるウクライナ侵攻」に米欧はいかに対応するのか
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ウクライナ国境にロシア軍部隊が集結し、 ロシアによるウクライナへの「さらなる侵攻」が懸念 されている。ロシアの意図の分析や行動の予測と同時に、今回の事態への米欧の対応を理解することが不可欠だ。米国を中心とする、いわゆる西側陣営の危機対応策やその能力という観点で、日本にも直接的に影響する問題だ。 そこで以下では、今回の事態にNATO(北大西洋条約機構)やEU(欧州連合)を含む米欧がいかに対応しようとしているのかを検証したい。 まず前提として指摘すべきは、今回懸念されているのが「さらなる侵攻」の有無だ、ということである。実際、NATOなどの 公式声明 では「さらなる侵攻」という用語が使われることが多い。
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鶴岡路人