韓国大統領、出頭要請書を受け取り拒否 現地メディア報道
韓国の高官犯罪捜査庁は17日、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領に送付した出頭要請の督促状の受け取りを拒否されたと明らかにした。聯合ニュースが伝えた。同庁や警察などでつくる合同捜査本部は、尹氏に対して18日午前10時に出頭するよう求めていた。 【図解】尹氏に対する検察捜査の想定される流れ 合同捜査本部は、尹氏による3日の「非常戒厳」の宣布について内乱などの容疑で捜査している。尹氏は弾劾訴追案が14日に国会で可決されて職務停止となったが、警護などの大統領特権は保持している。 聯合ニュースによると、捜査員らが16日に大統領府と尹氏が生活する大統領官邸に出向き、出頭要請書を手渡そうと試みたが、大統領警護庁の職員らに拒否された。このため出頭要請の督促状を送付したが、これも受け取りを拒まれたという。 これとは別に、検察は16日、21日までに出頭するよう尹氏側に要請書を送付したと明らかにしている。 合同捜査本部や検察は、尹氏が今後も出頭要請を拒否し続ける場合、裁判所に逮捕令状を請求することも検討する構え。高官犯罪捜査庁の呉東運(オドンウン)長官は17日、国会の委員会答弁で、仮に尹氏の逮捕状が発付された場合に、大統領警護庁などが逮捕を阻止しようとすれば「特別公務執行妨害罪などが成立する可能性がある」と警告した。【ソウル福岡静哉】