なぜ同じ時代に…男子バレー“2人の最強リベロ”に非情な通告「どちらも世界レベル。でも1人しか選べない」小川智大が漏らした山本智大への本音
Vリーグで魅せたトリッキーなトス
加えて、トスでも見せ場を作る。イラン戦第2セット20-18の場面。セッターの関田誠大がディグを上げると、アタックライン付近で小川がヒョイとジャンプし、ライトの西田有志へ優しく、美しい軌道のトスを上げた。西田は気持ちよく腕を振り抜くだけだった。 小川は昨季まで所属していたウルフドッグス名古屋では第2のセッターのような役割も果たし、トリッキーなバックトスで相手ブロックを振ったり、クイックを使うこともあった。 日本代表では基本的に、セッターが1本目に触った時は、後衛のアウトサイドが2本目をつなぐという約束事があるため、名古屋の時ほど小川がトスを上げる機会はなかったが、今年はアウトサイドがいい状態でつなげない時などは「積極的に行っていい」とブラン監督に言われている。今年はより強みを活かせそうだ。 イラン戦に3-0で快勝した試合後、小川は心地よさそうに振り返った。 「海外でやっている藍と祐希さんが帰ってきて、彼らは初戦だったんですけど、僕らを引っ張ってくれて、すごく楽でしたね。余裕を持って試合することができました」 山本と交互に起用されていることについては、「スタートから出ることはあまり代表ではなかったんですけど、出たらやるしかないと思っていましたし、まあ、できるって、自分では思っていたので。それを見せられて良かったと思います」と淡々と話した。 ポジション争いには、自然体で臨みながら、強い意志ものぞかせる。 「もちろんオリンピックイヤーなんで、1試合1試合大事だし、アピールの場ということもわかっているんですけど、それはもうパリに向けて、代表に入ってからずっとそこに向けてやっていたので、ずっと大事な試合だった。やっぱりオリンピック前だし、『ここで、しくじれない』というプレッシャーもありますけど、それ以上に、世界ランキングを落とさないというチームファーストの意識は絶対に持っています。でも、自分の目標に対してもブレることはもちろんないです」
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