県内でも感染者増加… インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎の予防策は
富山テレビ放送
県内は、11月中旬でも比較的、暖かな日が続いていますが、全国的に「流行期」に入ったインフルエンザの感染者が県内でも少しづつ増加してきています。 来週は寒気が入り県内でも真冬並みの寒さとなる日がある予想で、一層の感染予防が求められています。専門家に具体的な予防策を聞きました。 富山市の小児科医院です。 15日も午前の診察だけで30人ほどが発熱や咳などの症状を訴え、受診に訪れました。 この医院では、先週一週間でインフルエンザの患者が1人と、この時期としてはまだ増えていませんが春先から流行が続いているマイコプラズマ感染の患者の受診は今でも一定数あるといいます。 八木院長はマイコプラズマ感染から実際に肺炎になり重症化する子どもの数はそこまで多くない一方で、潜伏期間が2週間から3週間と非常に長いため注意が必要だといいます。 *八木小児科医院 八木信一医師 「発症しても4、5日、1週間たってようやくマイコプラズマの診断がつく可能性がある。マイコプラズマもインフルエンザと一緒にまだまだ一定数流行している」 これからマイコプラズマとインフルエンザの患者が入り混じる時期となりますが、今年は風邪が長引く人が多いのが特徴だといいます。 *八木小児科医院 八木信一医師 「今年はこの時期もいろいろな風邪が流行しているので何種類かの風邪に次々かかることがある。風邪の症状が長引いている方が多い。そういった場合には日頃の健康管理に気をつけていただき、睡眠と栄養をしっかりとって、調子の悪い時は休むことが大事」 インフルエンザは全国的には厚生労働省が今月8日に流行シーズンに入ったと発表していますが、県内のインフルエンザの患者数は今月4日から10日までの一定点医療機関あたりで0.73人。 流行の目安となる「1.0」人には達しておらず去年の同じ時期の10.27と比べてもまだ低い水準となっています。 しかし県内は来週の前半はこれまでの暖かい日から一転、12月並みの寒さとなる予想で、空気が乾燥すると人間の鼻や喉などの粘膜の働きが弱くなりウイルスが侵入しやすくなるため、注意が必要となっています。 予防対策について専門家は「今シーズンのインフルエンザに高齢者が感染しやすい」と警鐘を鳴らしています。 *県衛生研究所 大石和徳所長 「コロナの間にインフルエンザの流行がなく、その後まだ流行しているが、これまでと少し違うのが、昨シーズンほとんど子ども主体で起こった。今年は大人・高齢者にインフルエンザが起こってくることが十分予想される。一般的な手指衛生、マスク着用。新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンは同時に打てる。右と左に1回で打つことができるので、ぜひ医療機関で接種を受けてほしい」 このほか、新型コロナウイルスに関しては第11波は下火になってきてはいるが、コロナは人の動きに影響されるため、年末年始の再流行が考えられるので注意が必要だということでした。 これからワクチン免疫に対して抵抗する株がでてくる可能性もあるため注視していきたいとのことです。
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