麻布台ヒルズにオープンした三國シェフプロデュースの〈ダイニング 33〉で、肩ひじ張らないフレンチを!
2023年11月24日にオープンした麻布台ヒルズは、大きな話題となっている施設。その一角を占める麻布台ヒルズ 森JPタワー33階にオープンした〈ダイニング 33(Dining 33)〉が食通に注目されている。〈ダイニング 33〉は“グランビストロ”を標榜していて、肩ひじ張らないシェアスタイル。日本の風土を反映させたフランス料理が体験できるとあって評判を呼んでいるのだ。
プロデュースしているのは、フランス料理の巨匠である三國清三さん。三國さんは北海道出身で、15歳で料理人を志し、札幌グランドホテルや帝国ホテルで修業。1974年日本大使館ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部料理長に就任した後、フランスで〈トロワグロ〉や〈アラン・シャペル〉といった3つ星レストランで研鑽を積んだ。帰国して1985年、東京四ツ谷に〈オテル・ドゥ・ミクニ〉を開業して一世を風靡した。 ランチにもディナーにも、三國さんが考案したコースが用意されている。ディナーはフルコース仕立てになっているので、特にオススメ!
ディナーコースの中でイチオシのメニューが、王道のクラシックを洗練させた“フランス産うずらのファルシー フォワグラ詰め 3種のマカロニ ア・ラ・クレームと季節の温野菜和え 柚子ソース”。フランス産のうずらの中にはフォアグラが包まれている。じっくり火入れされていて、うずら肉の繊細な味わいと、濃厚でなめらかなフォアグラのコントラストが出色。まわりには3種類のカラフルなマカロニと、伝統の“江戸東京野菜”をはじめとする季節の野菜がたっぷりちりばめられている。柚子を効かせたソースによって、軽やかな仕上がりとなり、華やかな味わいになっているのだ。ボリュームたっぷりでシェアするようになっているので、好みで切り分けてみて。 他のメニューも紹介しよう。
パンは自家製の“フォカッチャ・フランセーズ”。ふんわりとしていて、シンプルな味わいなので、ソースをぬぐって食べるにはピッタリ。樹齢15年以上のセージとオリーブオイルをフォーム状にしたスプレッドは、軽やかで香り高い。