「狂気の男」にしごかれた!?女子アナウンサーが舞台で大粒の涙 「がむしゃらにやってきた1年」が実を結んでコンテスト全国優勝
「今年のすべての大会を終えて、十分すぎる結果を頂きました。トータルで振り返ってみると、がむしゃらにやってきた1年だったように思います」 【写真】女子アナウンサー・安川さんの締まったくびれウエスト そう安堵した表情で話してくれたのは、安川侑希(やすかわ・ゆき)さんだ。フリーアナウンサーとしても活躍する傍ら、狂気の男・合戸孝二選手が営むジムで筋トレに励み、競技に挑戦したのは去年のことだった。安川さんのデビュー戦はボディコンテストの登竜門である『マッスルゲート浜松大会』で、結果は年齢別6位入賞。
今年は「全国優勝を目指す女子アナトレーニー」としてさらなる高みを目指し、奮闘してきた。1年間で特に強化したのは肩とお尻の丸み。合戸孝二選手の妻である真理子さんのパーソナルを受け、自主練習でも取り組んできた。しかし、がむしゃらにやってきたのはトレーニングだけではない、と安川選手。 「筋肉をつけることも大切ですが、ポージングやステージングもすごく考えた1年でした。つけた筋肉をどうすれば美しく見せられるか、が重要だと思ったんです。過去の動画を見直したり、女子フィジークで活躍された大澤直子選手や同じマッスルハウスジムに所属し、メンズフィジークで活躍する八木佑樹選手に教わったり。何度も自分で繰り返し練習をしました。1日では変化が感じられないのですが、デビュー戦と比べたら良くなっているのが自分でも分かって。本当に1ミリ1ミリの積み重ねなんだと思いました」 筋トレを、そしてフィットネスを愛し、挑戦した安川さん。今年の集大成となったのが12月21日(土)・22日(日)、東京都の品川インターシティホールにて開催された『ゴールドジムジャパンカップ2024』だ。22日の午前中にウーマンズレギンスの年齢別に、そして午後からは身長別のクラスに出場し、それぞれ2位と優勝という素晴らしい成績を収めた。特に印象的だったのは身長別での表彰式で涙を流す場面で、当時の心境を尋ねてみた。 「どれだけ練習を重ねても、完璧だと思うことがなくて自分に自信が持てませんでした。午前中に行われた年齢別の予選動画を見返したら、自分がこれまで練習してきたことが全く出せていなくて。2位という十分すぎる結果を頂きましたが、自分の力を発揮できなかったことが悔しかったんです。午後の身長別ではどんな結果になろうとも、悔いなくステージをやりきろう!と。そんな気持ちで挑んだ身長別クラスだったので、大澤直子さんがメダルを運んでくれたときに、『頑張ってきたことが結果につながったのかな』と実感して涙が込み上げてきました」 安川さんが舞台上で涙を拭っているとき、2位と3位の選手が「本当におめでとう」と背中をさすって声をかけたくれたことも、さらに涙を誘ったという。互いを称える優しさに「フィットネス競技って素晴らしい!」と改めて感じたという安川さん。 今大会で優勝を飾ったことにより「新しいカテゴリーへの憧れも一層強まった」そうで、師である合戸夫妻と来年の計画をこれから立てていくという。2025年の希望を含んだ安川さんのうれしそうな声に、来年以降への期待が高まる。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】 マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材・文:小笠拡子 撮影:FITNESS LOVE編集部