アメリカの「年内利下げ先送り観測」がこれだけ相次ぐ理由
FRBのパウエル議長は4月3日の米スタンフォード大学のイベントで「利下げを急ぐ必要はない」と発言(写真:ブルームバーグ)
ここにきて、アメリカの長期金利がまたジワリと上昇してきている。この金利上昇は、市場がやや前のめりで織り込んできたFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)の積極的な利下げ転換の可能性が薄れてきたことが背景となっている。 アメリカ経済は大きな落ち込みを見せることもなく、足元では再拡大の気配さえ感じられるようになっている。また、ニューヨークで1バレル=80ドル台半ばまで上昇してきている原油価格の動向もやや不気味だ。これらを受けて、市場の金利観も修正を迫られているのだ。
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田渕 直也