古川雄大 主演の人情グルメ物語 目標は全国制覇「47都道府県に行って、65歳ぐらいになっていたい」
俳優の古川雄大(37)が29日、都内で行われたNHK特集ドラマ「コトコト~おいしい心と出会う旅~」富山編・新潟編(12月放送予定)の完成会見に出席し、作品への思いを語った。 百貨店のバイヤーの主人公・結稀宏人(古川雄大)が、日本全国の魅力的な食材を探して全国各地を旅する物語。今回は富山と新潟を舞台に、土地で生きる人々のパワーや優しさ、そして土地ならではの食材や料理に触れることで、少しずつ生きるエネルギーが満たされていく「おいしい心と出会う旅」に出かける。 新潟編では、同県十日町市にあるスナックのママ・泉優華を小林幸子が、富山編では、野菜に愛情を注ぐ農家・三盃和代を柴田理恵が演じた。 古川は今作を「凄くゆったりとした空気が流れたドラマ」と表現。「主人公・宏人の性格、マイペースさもあり、(新潟、富山の)現地で撮影したからこその絵の力もある。作品のテンポ感も含め、全てがゆったりしたドラマ。心に染みわたる、スッと入ってくる。気がついたら最後に心が温まっているコトコトと煮込んだスープを飲んでいるような感覚になるドラマに仕上がっている」と自信をうかがわせ「作品のテーマ、メッセージが凄く強いものがあって、それを皆さんに届けたい」と願いを込めた。 富山県は、今年元日に発生した能登半島地震で被災。当初、3月に行われる予定だった撮影が延期となった。撮影中止の可能性もあったが、地元からの「撮影してほしい」という声の後押しもあり、5月に撮影が実現した。 古川は「ちょっとピリッとするようなトラブルがあっても、笑って進んでいくような感じ」だったと撮影を回顧。富山県の地元の人々について「温かさがにじみ出ている方ばかり。震災の影響で大変にも関わらず、撮影でご迷惑をおかけしても、温かく見守ってくださった。その姿にすごく励まされた。凄く助けて頂いた」と感謝を述べた。 今後については「47(都道府県)全部行きたい。それが目標でスタートした」と目を輝かせ「栄えている場所よりは、知らないところを知っていきたい感覚になっている」と説明。「新しいところに足を踏み入れて行って、気づいたら47行って、65歳ぐらいになっていたいな」とほほえんだ。