【東京女子】怪物ぶん回しV2「ムキムキアイドル」渡辺未詩が有言実行 次の相手はよく知るあの人
<東京女子プロレス>◇9日◇後楽園大会 「ムキムキアイドルレスラー」が有言実行で怪物をぶん回した。プリンセス・オブ・プリンセス王者・渡辺未詩が、苦しみながらもバートビクセンを破り、2度目の防衛に成功した。 勝利後マイクを取る前に「白昼夢」のタッグパートナー、辰巳リカが現れ「決定でいいよね?」といきなり挑戦表明。日付まで提案され、7月20日後楽園大会での防衛戦が決定した。 V2余韻に浸る間もないまま、リング上でV3戦が決まった。辰巳に半ば強引に承諾させられたような形となり、最初は「え~」と戸惑いを隠せなかったが、すぐに切り替えた。「遅かれ早かれ、いつかは対戦することになる」とお互いに感じていた対決。昨年3月、インター王者だった渡辺は辰巳の挑戦を受けるも敗れ、王座剥奪となった。「あの時もリカさんが後ろから来て、負けてしまった。今度は絶対に負けない」と勝利を誓った。 試合では「ファイトスタイルは変えない」と力勝負に挑んだ。「体格とか筋肉の付き方とかも全然違う。どこまで通用するかが怖かった」と話していた。実際に肌を合わせ「ビクセンもこのベルトを背負う覚悟を」実感。体重の乗った蹴りやエルボーをもろに浴びたが、屈することなく立ち上がった。その後捕まえてリングにたたきつけると、太い両足を抱えて豪快に10回ぶん回し、ジャイアントスイングを決めた。その後飛び込んでくる相手に強烈な張り手で勢いを止めると、最後はティアドロップで沈めた。 「完勝」ではなかったが、強敵外国人レスラーを倒したことで「プリプリのベルトを、東京女子プロレスを、いろんな人に世界に広めたい」という野望にまた1歩前進した。勝利しても、次から次へと挑戦者が現れ、防衛戦が決定。王者の宿命だ。次の相手は、東京女子に入ってから一番間近で見てきた辰巳。「いろんな先輩と戦ってきたけど、リカさんに勝ってない。これまで頼りっぱなしだったのかも」。成長した姿を見せ、今度こそ、辰巳の挑戦を退ける。