「未来の町をどう描くか」 能登地震で山本理顕さん
「建築界のノーベル賞」といわれるプリツカー賞に決まった山本理顕さんは6日、共同通信の取材に対し「コミュニティーを可視化するのがわれわれの仕事」と建築家の役割を語った。能登半島地震の被災地を近く視察するといい、「未来の町をどう描くか、建築家には提案する責任がある」と述べた。 山本さんは、ガラス張りで、中で働く消防隊員らの姿が見える構造の「広島市西消防署」を例に挙げ、「見えることでコミュニティーの人々は安心する。今でも子どもたちがしょっちゅう遊びにくるんですよ」と誇らしげに話した。 東日本大震災では「町の痕跡や記憶まで消してしまうような」復興が多くの地域で行われたと指摘した。