将来が不安で仕方がない人が、心配しなくていい理由
あなたはいま、迷いや不安のない充実した毎日を過ごせていますか? いまの自分が「本当の自分」と胸を張っていえれば、あなたの未来は明るくひらけていきます。 世界20カ国での指導歴をもつ瞑想家・ヨガ指導者のニーマル・ラージ・ギャワリ著『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)では、ヨガ哲学の叡智から著者が導き出した、人類共通の問題を解決する方法が詰まっています。「救われた、生きやすくなった」と感謝の声が届くその教えをご紹介していきます。 【この記事の画像を見る】 ● 将来の不安を感じるのは、悪いことではありません 人には、いまよりよくなろうとする機能が備わっています。 ですから、誰にも「今日も新しいことが学べるのではないか?」という気持ちがあります。誰でも「明日は今日よりもいい自分になれたらいいな」と思っているのです。その気持ちを持ち続けた先に、成長があります。 私たちのご先祖さまも、「もっと街がよくなったら、もっと道路がよくなったら、もっと人がよくなったら」とずっと考えてきたと思います。 現在に生きている私たちも同じことを考えています。 あるいは100年後に生まれてくる子どもたちも同じことを考えるはずです。どうやってこの世をよくしようかと。 ● 先のことを心配しすぎると疲れるだけ 人はいつでも、いまよりもいい未来を、明るい未来を考えるのです。 それはとても自然なことです。 私たちは本能的に「明日は今日よりもいい日にしよう」と考える一方で、現実問題として「貯金が減ったから節約しよう」とか、「病気にならないように気をつけよう」と、将来のリスクを減らす努力もします。 リスクを避けるために先を見通して、ある程度の不安を持つことは必要ですが、その不安が大きくなりすぎるのは問題です。将来に備えることにばかり気を取られて、いま目の前にあることがおざなりになってしまうからです。 いま目の前にある問題について、どうやって自分を守るか、どうやって望ましい状況に整えるか、いま自分は何をするべきなのかを考えるのが賢い解決の仕方です。 先のことを心配し過ぎて完ぺきに備えようとすると、それだけで疲れてしまいます。未来に備えて使うパワーを、いま目の前にある問題を解決するために使ってください。みなさんはいまを生きているのですから。 ※本稿は『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
ニーマル・ラージ・ギャワリ